ネム(NEM)と言えば、思い出すのはコインチェックで起きた「不正送金」です。
こちらの記事からも分かるように、ネム(NEM)に非があるわけではなく、コインチェックのセキュリティの問題だったことが判明しております。
ネム(NEM)はリップル(Ripple)と同じくらいコミュニティも盛んな人気の仮想通貨となっております。
仮想通貨NEM(ネム)とは
ネム(NEM)は2015年に公開されたブロックチェーン技術を応用した仮想通貨となっております。
ネム(NEM)はビットコインやイーサリアムと同様に、P2Pネットワークを使用し、不正や改ざんの起きにくいシステムとなっております。
仮想通貨NEM(ネム)の基本情報・概要説明
NEM(ネム)の基本情報
仮想通貨名 | NEM(ネム) |
---|---|
仮想通貨略号 | XEM=New Economy Movement |
公開日 | 2015年3月 |
発行上限枚数 | 8,999,999,999 |
公式サイト | https://nem.io/ |
ホワイトペーパー | https://nem.io/wp-content/themes/nem/files/NEM_techRef.pdf |
https://twitter.com/nemofficial | |
YouTube | https://www.youtube.com/watch?v=TwFsIRFIIms |
NEM(ネム)の概要説明
NEM(ネム)は、新しい経済圏を作ることを目的として開発された多機能プラットフォームです。
NEMでは、新しい仮想通貨の発行機能、公証機能など、他のプラットフォームでもできる機能も多いものの、取引の承認システムとしてProof of Importance(PoI)という仕組みを採用するなど、独自のものもあります。
仮想通貨NEM(ネム)の価格推移と最新チャート
- JPY:日本円の価格
- RANK:時価総額ランキング
- MARKET CAP:時価総額
- VOLUME (24H):24時間の売買高
参照:https://jp.tradingview.com/
2017年8月になると、下がり続けていた価格が再び上がり始めます。これは、テックビューロが日本初のICOプラットフォームであるCOMSAを発表したことに起因します。COMSAのホワイトペーパーではNEMの技術を活用していくことが述べられており、期待が高まったのだと考えられます。
その後9月には一度下落しますが、この背景には中国のICO規制などによる仮想通貨全体での下げがありました。また、カタパルトが期待されていたものの実装はまだ先であることが発表され、一旦手放したという人も多かったかもしれません。
2017年11月にはmijinでのカタパルトのβテストプログラムが開始され、NEMにおけるカタパルト実装への期待が再び高まってきています。また、11月にオープンした韓国の取引所CoinRoomでも扱われることが決まっており、上場時には高騰が期待されます。
2018年1月に入ってからは、ビットコインの下落に引きずられて価格が下落し始め、決定打となったのは、1月26日に起こったコインチェックのハッキング事件です。コインチェックがハッキングされ、580億円相当のNEMが盗まれることとなりました。
仮想通貨NEM(ネム)の特徴
NEM(ネム)はブロックチェーンを独自で開発しています。
参照:https://crypto-navi.org/nem
NEM(ネム)はPOI(Proof of Importance)というアルゴリズムを採用しており、多くのXEMを使って経済活動を促す重要性(Importance)の高い人が承認作業に成功できるアルゴリズムになっています。PoIはPoS(Proof of Stake)を改良して作られたものです。
また、ビットコインはPowというアルゴリズムを使っており、イーサリアムはPoSというアルゴリズムを採用しております。
NEM(ネム)はPOI(Proof of Importance)のメリットとして、維持コストが低いことが上げられます。これはNEM(ネム)の流動性を最優先としていることが考えられます。
仮想通貨NEM(ネム)のメリットとデメリット
NEM(ネム)のメリット
メリット|承認スピードが早い
NEM(ネム)は約1分で承認できます。
ビットコインは10分ですので、非常に早いことが分かります。
承認に時間がかかると、その間は取引がストップすることになります。
よく例えられるのは、「コンビニでビットコインを支払いに使ったとしたら10分待たないといけない」という話ですね。
承認スピードが早ければ、それだけ取引もスムーズに進められ、流動性も高くになります。
メリット|誰でも平等に報酬が得られる
ビットコインで言うところのマイニングは、NEM(ネム)ではハーベスティングと言います。
マイニングのような設備は必要なく、NEM(ネム)を持っているだけで報酬を得られるのです。
取引を承認し、払われた手数料を受け取ることをNEMでは「ハーベスティング(収穫)」と呼ばれています。
NEMではこれが約1分に1回行われていて、その1分間に取引がなければ手数料が払われていないため収穫しても報酬を受け取ることはできません。
NEM(ネム)をよく利用する人ほど「重要度」が高くなるように設定されており、重要度の高いユーザーからブロックを生産できます。
メリット|独自トークンを発行できる
トークンとは、既存のブロックチェーン上で発行した、独自のチケットだと考えてください。独自のチケットとなるので、価値は発行者に依存します。
著名人や企業がトークンを発行することで、様々なサービスの対価として利用ができます。
既にNEMで発行されたトークンで、価値が上昇しているトークンもあります。
NEM(ネム)のデメリット
デメリット|報酬が少ない
NEMは1分でブロックが生産されますので、その中に入る取引も他の仮想通貨に比べて少ないです。つまり、ブロックに収められている手数料も少なくなります。
重要度を上げるために取引をする必要もありますし、頻繁にXEM(ネム)の取引をしない人は報酬を得られません。
仮想通貨NEM(ネム)の将来性
コインチェックで起きた「不正送金」などでネガティブなイメージを持たれているNEM(ネム)ですが、今後は更に流動性が高くなり、チャートも上昇すると考えています。
理由はNEM.io財団が運営に積極的でアップデートも進めているからです。
NEM.io財団は各国に会社を設立しているため、世界的な利用を視野に入れて開発を進めています。
特にmijinプロジェクトはアジア進出も果たしています。
誰もが簡単にプライベートP2Pネットワークとして利用できるように開発された汎用プラットフォームがmijinです。
ジビエの管理の他にも、ミャンマーで初の実証実験に成功しました。
ミャンマーは人口が5,000万人と多いのに、銀行口座を持っている人は200万人にしかおらず、銀行のサービスが使えるのはごく一部の富裕層だけというのが現状です。
そこでmijinのブロックチェーンを用いることで、ミャンマー国内最大規模のファイナンス企業と協力してより多くの人が安全に資産管理できるシステムを作っている最中です。
更ににmijinのプロジェクトチームの元には16カ国150以上の企業から問い合わせがあったそうです。
ベルギー地方自治体の行政期間にサービスを提供したり、どんどん国際的なシェアを獲得しつつあります。
グローバルで流動性の高い仮想通貨となると、NEM(ネム)の期待値が高くになると思います。
取引所|仮想通貨NEM(ネム)の購入方法
NEM(ネム)はZaifやDMMビットコインで購入ができます。
Zaifは現物取引となり、DMMビットコインはレバレッジ取引となります。
オススメは取引手数料が0〜0.1%と圧倒的に手数料が安いZaifとなります。
Zaifの登録方法
Zaif(ザイフ)は、mijinの開発を行うテックビューロ株式会社が運営する取引所です。Zaifの特徴は、なんといっても手数料の安さです。
ウォレット|仮想通貨NEM(ネム)の保管方法
Nano Wallet(ナノウォレット)
一番おすすめなのはNEM公式のNano Walletです。Nano Walletでは、今まで説明してきたネームスペース(namespace)、ハーベスト(Harvest)やアポスティーユ(Apostille)などの機能はすべてこのNano Walletの中で利用することができます。
NEMのメリットを最大限まで引き出すには、このNano Walletを利用するのが一番いいということですね。
Trezor(トレザー)
Trezor(トレザー)は、秘密鍵をオフラインで管理するハードウェアウォレットの1つであり、非常にセキュリティが高いウォレットです。
コインチェックのハッキング事件では、秘密鍵をオンラインで管理するホットウォレットにNEMを保管していたことが原因だったので、セキュリティが気になる方はTrezorの利用をおすすめします。
仮想通貨NEM(ネム)のまとめ
この記事の要約すると
- NEM(ネム)はPOIというアルゴリズムを採用
- 誰でも独自トークンを発行できる
- mijinが世界で広がりつつある
上記のように、非常に期待が持てる仮想通貨です。
NEMのこれからの開発の進み具合が重要になってきますが、テックビューロの開発するmijinの開発状況にも左右されるので、双方の開発を確認することが重要になってきます。