ビットコインとイーサリアムの良いとこどりと言われているQuantum(クアンタム)について紹介致します。
それではQuantum(クアンタム)の特徴について詳しく見ていきましょう。
仮想通貨Quantum(クアンタム)とは
Quantum(クアンタム)とは、Bitcoin(ビットコイン)とEthereum(イーサリアム)の技術を併用したビジネス志向型プラットフォームです。
Quantum(クアンタム)はNEO(ネオ)と共に中国を代表するコインとして知られています。
仮想通貨Quantum(クアンタム)の基本情報・概要説明
Quantum(クアンタム)の基本情報
仮想通貨名 | Quantum(クアンタム) |
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仮想通貨略号 | QTUM |
公開日 | 2016年12月29日 |
発行上限枚数 | 100,000,000QTUM ※1億発行後、上限が1%ずつ増加 |
公式サイト | https://qtum.org/en/ |
ホワイトペーパー | https://qtum.org/uploads/files/a2772efe4dc8ed1100319c6480195fb1.pdf |
https://twitter.com/qtumofficial | |
YouTube | https://www.youtube.com/watch?v=-f2WNNl1lMc |
Quantum(クアンタム)の概要説明
2017年3月にICOが行われ約16億円を調達し、話題になった仮想通貨です。
Quantum(クアンタム)は中国発のブロックチェーンプロジェクトで開発自体はシンガポールを拠点とするQtum財団により行われています。
Qtum財団は、有名なコンサルティングファームの一つであるPwCのサポートを受けて設立された非営利組織で、Qtumのブロックチェーンに関する開発等一切は、このQtum財団によって行われています。
Quantum(クアンタム)は、ビットコインのUTXOベースという特徴を活用しながらも、イーサリアムのスマートコントラクトを導入しております。ビットコインとイーサリアムのいいとこ取りをしたブロックチェーンです。
UTXO(Unspent Transaction Output)とは、訳すと「未使用のトランザクションの出力」です。ビットコインのトランザクションはインプット(input)とアウトプット(output)から構成されています。つまり、ビットコインの送金がアウトプットにあたり、着金がインプットにあたります。
UTXOがどこから来るのかというと、このトランザクションのアウトプットから来ます。トランザクションアウトプットがUTXOであり、このUTXOが次のトランザクションインプットになるのです。なので、UTXOは「未使用のトランザクションアウトプット」と呼ばれているのです。
ブロックチェーンにおけるそれぞれのブロックの中でトランザクションはこのようにつながっているのです。
引用:ZOOM
仮想通貨Quantum(クアンタム)の価格推移と最新チャート
- JPY:日本円の価格
- RANK:時価総額ランキング
- MARKET CAP:時価総額
- VOLUME (24H):24時間の売買高
引用:https://jp.tradingview.com/
9月の上旬から中国の取引所閉鎖の影響を受け、9月6日中国の取引所Yunbiが取引をやめた時期まで下がっています。しかし、9月13日の23時にメインネット(Main Network)の発表があるという期待感に応じて再び価格は上昇しました。
10月に入ってからは10月4日にトークンスワップが行われるという期待感もあり、 BINANCE(バイナンス)で緩やかな回復基調へと戻りました。韓国の取引所Coinoneでは10月18日二次エアドロップ(Airdrop)を行うなど今後も活発な動きが見られます。
仮想通貨Quantum(クアンタム)の特徴
ビットコインとイーサリアムのハイブリッド
上記でも紹介しておりますが、Quantum(クアンタム)はなんと言ってもビットコインとイーサリアムのハイブリッドという側面が大きい特徴です。
つまり、ブロックチェーンの安全性を持ちつつ、スマートコントラクトを実現させる仕組みを確立しています。
Quantum(クアンタム)は、ビットコインが持つ高いセキュリティを保持したままに、スマートコントラクトにより複雑な処理が可能にし、金融商品の取引や通販、IoTなどあらゆる決済や取引に仮想通貨の応用を可能になります。
まさにブロックチェーン技術の完成形と言っても過言じゃないです。
POSアルゴリズムを採用
Quantum(クアンタム)には、取引承認システムとしてPOS(Proof of Stake)というアルゴリズムを採用しています。
ビットコインなどはPOW(Proof of Work)を採用しており、取引承認作業を行う人(マイナー)の仕事量に応じて、承認作業の権利を抽選で決めるアルゴリズムとなっております。
POWのアルゴリズムには現状大きな問題点が存在。
ビットコインでは一部のマイナーによって、マイニング市場が独占されつつあります。
マイニングにはマイナーに取引承認の作業を手伝ってもらう側面があるので、一部の人に依存する形になることは好ましくないでしょう。
またこうした状況は、取引の遅さにもつながることがあります。
POSではこうしたマイニング市場独占問題を解決し、取引承認の作業の低コスト化も実現しております。
仮想通貨Quantum(クアンタム)のメリットとデメリット
Quantum(クアンタム)のメリット
メリット|ビジネスに特化したプラットフォーム
Quantum(クアンタム)はブロックチェーンのエコシステムと、互換性のあるモバイルデバイス上で、実行可能な分散アプリケーションを構築しています。
分散アプリケーションを利用すると、商品の発注・製造・出荷・請求処理・売り上げの予測など、企業経営や企業戦略に役立つだけでなく、それら業務処理にかかるコストを抑えることが可能です。それに加え、ブロックチェーン技術自体も開発費用は低コストです。
Quantum(クアンタム)はBtoB向けに用意されたビジネスに特化したプラットフォームブロックチェーンと言えます。
Quantum(クアンタム)のデメリット
デメリット|国の規制や情勢などに影響を受けやすい
Quantum(クアンタム)はシンガポールのQtum財団により開発されたオープンソースブロックチェーンプロジェクトですが、 取引量の多い国の規制や情勢などに影響を受けやすい仮想通貨と言われています。
2017年9月に中国がICOは全面禁止にするというニュースが報道され、それと同時に中国の大手仮想通貨取引所であるYnbiも、ICO規制の報道を受けて、NEO(ネオ)の取り扱いを中止しました。これにより、中国で支持が高く有名な仮想通貨NEO(ネオ)の価格は急激に下がってしまいました。
Quantum(クアンタム)は韓国での取引量が一番多くなっています。そのため、韓国の仮想通貨への対応は確認して売買する必要があります。
仮想通貨Quantum(クアンタム)の将来性
Quantum創立者Patrick Dai氏と開発陣
Quantum開発陣を率いる創業者Patrick Dai氏です。
彼はアリババではリードエンジニアとして勤めた経歴があります。2012年から多くのビットコインをトレードしたりICOにも参加するなど、ほぼ全てのブロックチェーン分野に経験があり技術的な面ではかなり信用できると思います。また、Patrick Dai氏はForbesの”30 under 30″にも選ばれており、世界でも評価されている一人です。
取引所|仮想通貨Quantum(クアンタム)の購入方法
Quantum(クアンタム)は中国の仮想通貨取引所BINANCE(バイナンス)で購入することができます。
BINANCEの登録方法
バイナンス(BINANCE)の特徴
- 手数料が0.1%と圧倒的に安い
- ビットレックス(Bittrex)を超えて世界一の取引高
- 中国の取引所だが、日本語翻訳がある
- アプリも使いやすく、チャートも見やすい
ウォレット|仮想通貨Quantum(クアンタム)の保管方法
QtumはERC20トークンでなくなったため、専用のウォレットで管理する必要があります。
Qtum専用ウォレットの手順
手順は以下の通りです。
- Qtum Ignition walletをダウンロード
- 使用しているコンピュータにウイルスがないことを確認後、ウォレットが完全にアップデートされるまで待機
- 暗号化した後、ウォレットのバックアップをとり、複数のコピーを作成(すべてのバックアップを1台のコンピュータに保存しない、バックアップには強固なパスワードを使用していることを確認)
- QTUM(Qtumメインネットワークトークン)を取引所からウォレットに引き出し、それを再度取引所に送り返す
仮想通貨Quantum(クアンタム)のまとめ
この記事の要約すると
- Quantum(クアンタム)はビットコインとイーサリアムのハイブリッド版
- Quantum(クアンタム)の創立者は世界でも評価されている人物
- Quantum(クアンタム)はビジネスに特化したプラットフォームブロックチェーン
上記のように、非常に期待が持てる仮想通貨です。
今後のQuantum(クアンタム)に期待しましょう。